心プールシンチグラフィ〈cardiac pool scintigraphy〉

心プールシンチグラフィとは、標識化合物を用いて心血管内腔を描出させ、心血管の形態や機能診断を行う手法である。撮像には99mTc-人血清アルブミン(HSA)か99mTc-赤血球を約740MBq(20mCi)投与する。これには、トレーサを急速静注し、その直後よりトレーサが心臓を初回に循環する際に撮像するファーストパス法と、全身の血管に平衡に達した後に心電図の信号に同期して収集する(これをマルチゲート法ともいう)平衡時法とがある。両者の特徴を表にまとめた。収集時間はファーストパス法で約30秒であるのに対し、平衡時法では約5~10分とやや時間を要する。前者は描出される時間の差で右心系と左心系を分離できるのに対し、後者では左前斜位にて両心室を分離し解析することが可能である。平衡時法では時間をかけた鮮明な画像が得られ、かつ繰り返し検査ができる利点がある。他方、ファーストパス法では、通過時間やシャント率の計測が可能である。

ファーストパス法と平衡時法との対比