C型Na利尿ペプチド(CNP)は脳性(B型)Na利尿ペプチド(BNP)と同様、ブタ脳から単離された22残基のアミノ酸によって構成されたペプチドである(図)。CNP-22はその後ブタ、ラット、ヒトで同一であり、ANPと同様に種属差が少ないことが明らかになった。
CNPは、ヒトやラットでは視床下部、視床、小脳など中枢神経系および下垂体に豊富に存在し、CNPが脳内の主要なNa利尿ペプチドと考えられていたが、最近の知見によりCNPは血管内皮細胞で産生・分泌され血管の増殖・肥厚に重要な役割を果たしていることが明らかとなった(図)。