脳性(B型)ナトリウム利尿ペプチド〈Brain(B-type)natriuretic peptide;BNP〉

脳性(B型)Na利尿ペプチド(BNP)は1988年にブタ脳から単離された32残基のアミノ酸によって構成されたペプチドである(図)。その後ブタ、ラット、ヒトの心臓にもBNPは存在し、心房性(A型)Na利尿ペプチド(ANP)とともに体液や血圧の調整に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。BNPもANPと同様に強力なNa利尿作用、血管拡張作用、レニン-アンジオテンシン系、抗利尿ホルモン(ADH)、交感神経系を抑制する作用をもつが、分泌機序はANPと異なっている。つまり、BNPは心房での顆粒としての貯留は少なく、合成されたものは常に血中に放出されている。しかもこの分泌は主に心筋にて起こる。負荷が生じると心室筋の伸展によりさらにBNPの蛋白合成は増加する。よって、BNPは心不全重症度評価のみならず、左室機能低下患者のスクリーニング、さらに心不全患者予後規定因子としての有用性も期待されている。

ヒトNa利尿ペプチドファミリーの構造

製品情報一覧

  • ア行
  • カ行
  • サ行
  • タ行
  • ナ行
  • ハ行
  • マ行
  • ヤ行
  • ラ行
  • ワ行
  • やさしい心電図の見方
  • 心臓・血管病アトラス
  • 経皮吸収型製剤使用マニュアル
  • ビソノテープQ&A