肺水腫によって肥厚した小葉間中隔。左房圧25~35mmHgでは肺の間質浮腫が発生し、そのときに生じる肺小葉間浮腫のために、肺野外套部の胸膜直下に胸膜に垂直な線状陰影が出現し、これをKerley's Bラインという。長さは1~2cmで、下肺野外側部にみられることが最も多いが、側面像の胸骨下にも多く出現する。これらの部位では、肺小葉がよく発達し規則正しく配列していることとも関連している。
また、Kerley's Aラインは上肺野~中肺野でみられる長さ数cmの肥厚性小葉間中隔による線状陰影で、多くは肺門周辺部または肺野中層部で外側上方に向かい、肺血管陰影や気管支壁と交差する。肺静脈周囲と気管支血流周囲のリンパ管を結ぶリンパ管およびリンパ管周囲の結合組織の拡張によって生じるとされている。
Kerley's Cラインは肥厚した小葉間中隔が網目状にみえるもので、まれに下肺野に出現する。