閉塞性動脈硬化症〈arteriosclerosis obliterans;ASO〉

閉塞性動脈硬化症(ASO)は全身の動脈硬化症の一部分症として、上下肢の動脈の閉塞や狭窄をきたし、肢虚血症状を呈する疾患である。50歳以上の男性で、喫煙者に多い。

ASOを疑った場合、触診、視診および聴診に加え、四肢の血圧測定を行う。下肢についてはドプラ聴診器を用いて足関節/上腕血圧比(ankle-brachial pressure index;ABI)を測定する。ABIは正常では1.0以上であり、0.9以下の場合、閉塞性病変の存在を疑う。また上肢では対側(健側)より15~20mmHg以上の血圧低下を認めた場合、閉塞性病変の存在を疑う。病変部位や範囲を評価するために超音波検査、磁気共鳴血管撮影(magnetic resonance angiography;MRA)や血管造影を行い、四肢機能評価のためにトレッドミル負荷試験、近赤外線分光法(near-infrared spectroscopy;NIRS)、経皮的酸素分圧測定などを行う。臨床症状分類としてFontaine分類が用いられている(表)。

Fontaine分類

治療として危険因子の是正、運動療法(監視下運動療法)、薬物療法(抗血小板薬、抗凝固薬およびプロスタグランジン製剤)、血行再建術(血管内治療および外科的治療)を行う。

近年、TASC(Trans-Atlantic Inter-Society Consensus)が報告されており、ASOの診療についての標準化が進められている。

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