慢性心不全〈chronic heart failure〉

陳旧性心筋梗塞、心筋症、先天性心疾患、高血圧性心疾患、心臓弁膜症などが原因で、慢性の心筋障害により心臓のポンプ機能が低下し、末梢の主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液量を絶対的にまたは相対的に拍出できない状態であり、肺、体静脈系または両方にうっ血をきたし日常生活に障害を生じた病態と定義される。

慢性心不全の急性増悪の誘因としては、(表)の要因が挙げられる。経過の途中で急性増悪を繰り返しながら、ついに死亡するものもある。予後は不良で、心不全患者のうち毎年10%が死亡するとされている。呼吸困難、体重増加、頸静脈怒張、両下肢の浮腫、肝腫大、胸部X線上の心拡大、心エコー図上の心腔拡大、心機能の低下などがみられる。

慢性心不全の急性増悪の誘因

治療としては、まず心不全増悪因子を除去し、血圧のコントロールや水・食塩の摂取制限など食事指導を行う。薬物治療としては、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の阻害薬やβ遮断薬などの心筋保護薬、利尿薬、硝酸薬、ジギタリス、経口強心薬やPDE(ホスホジエステラーゼ)阻害薬などがNYHA(New York Heart Association)分類からみた心不全の重症度にあわせて用いられる。非薬物療法として、心臓再同期療法や外科的手術として拡張型心筋症に対する左室形成術、弁膜症手術、心臓移植術がある。

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