実践!心電図ポイント解説
実践!心電図ポイント解説【問2-解説】80歳男性
80歳男性。特にかかりつけ医をもっていない。
2か月前より労作時の息切れを自覚するようになったため近医受診したところ、心電図で不整脈を指摘され当院を受診した。
当院受診時の血圧は150/85 mmHg、脈拍96/分不整。受診時12誘導心電図を示す。
正しいのはどれか?
- a.心房頻拍
- b.心房粗動
- c.心房細動
- d.心室頻拍
- e.心室細動
b (典型的)心房粗動
基線は心房興奮頻度約300/分の規則的興奮で、下壁誘導(ⅡⅢaVF)において下方凸の鋸歯状波を呈しており、典型的心房粗動(三尖弁輪周囲を旋回する右房マクロリエントリー)を診断する。
この症例における心室応答は2:1から4:1であり心拍数(心室興奮頻度)は75から150/分である。
心房粗動中の心室応答は房室伝導能により変動する。この症例のように、心房粗動中の心拍・脈拍(心室応答)は必ずしも規則的とは限らず、規則的な時があるといった方が的確である。
治療として、Ⅰa ないしはⅠc群抗不整脈薬に対して薬剤抵抗性の場合が多く、むしろ粗動を安定化させることがあるため、それらの抗不整脈薬の使用は避けた方がよい。
心房細動の合併、また心房粗動停止時ないしは洞調律復帰後の洞機能不全の合併に注意を払う必要がある。治療としてカテーテルアブレーション(下大静脈-三尖弁輪間峡部に対する線状焼灼)が奏効する。
この症例における心室応答は2:1から4:1であり心拍数(心室興奮頻度)は75から150/分である。
心房粗動中の心室応答は房室伝導能により変動する。この症例のように、心房粗動中の心拍・脈拍(心室応答)は必ずしも規則的とは限らず、規則的な時があるといった方が的確である。
治療として、Ⅰa ないしはⅠc群抗不整脈薬に対して薬剤抵抗性の場合が多く、むしろ粗動を安定化させることがあるため、それらの抗不整脈薬の使用は避けた方がよい。
心房細動の合併、また心房粗動停止時ないしは洞調律復帰後の洞機能不全の合併に注意を払う必要がある。治療としてカテーテルアブレーション(下大静脈-三尖弁輪間峡部に対する線状焼灼)が奏効する。

