循環器用語ハンドブック

Vaughan Williams分類〈Vaughan-William's classification〉

1970年代前半にVaughanとWilliamsらにより提唱された抗不整脈薬の分類法で、各薬剤の薬学的特徴を簡潔に表現している点で優れており現在も広く使用されている。各薬剤を電気生理学的特徴から4群に大別しており、Ⅰ群はNaチャネル遮断を主たる作用とする薬剤、Ⅱ群はβ受容体遮断を主たる作用とする薬剤、Ⅲ群はKチャネル遮断を主たる作用とする薬剤、Ⅳ群はCa2+ チャネル遮断を主たる作用とする薬剤である。同分類による抗不整脈の選択は20年以上にわたり使用されてきたが、以下に述べるようないくつかの問題点も指摘されている。

①各群の分類に整合性がない。
②複数の作用を併せもつ薬剤の分類に適さない。
③作用はⅡ群を除いて、すべて単離した健常心筋に対する作用を基準として分類されている。
④この分類に含まれない薬剤-チャネル開口薬、受容体拮抗薬、α受容体遮断薬、コリン作動薬、ジギタリス製剤、アデノシンなどが存在する。

以上の問題を解決すべく、1991年にSicilian Gambitによる分類が提唱された。

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