循環器用語ハンドブック

ドラッグデリバリーシステム〈drug delivery system;DDS〉

ドラッグデリバリーシステム(drug delivery system;DDS)とは、医薬品有効成分(active pharmaceutical ingredient;API)の薬物動態を変えることで、有効性(薬効性・持続性・利便性など)を高めたり、副作用を軽減することを目的とする製剤化技術の総称である。

DDSはその技術基盤によって2つに分類される。APIそのものに修飾を加えたもの〔プロドラッグ、アンテドラッグ、antibody-drug conjugate(ADC)など〕、およびAPIをリン脂質、ポリマー、ロウ、アクリルなどからなる高分子マトリックス〔リポソーム、ポリ乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)、ワックスマトリックスなど〕に担持させたものである。特に後者は近年、ナノテクノロジーを用い高分子マトリックスをナノ粒子化することで、DDSの機能をより高度化できることが明らかとなっており、さまざまな疾患領域で開発が進められている。

DDSの種類に応じて分類すると主に表の通りとなり、それぞれ上記の2つの技術が用いられている。また、複数のDDS機能を同時に利用する製剤も存在する。

表.DDS の種類と製剤例(主に循環器薬)
ページトップへ