循環器用語ハンドブック
心膜切除[術]〈pericardiectomy〉
慢性収縮性心膜炎に対する外科的治療法。慢性収縮性心膜炎は壁側心膜または臓側心膜が瘢痕化、収縮することにより心臓が圧迫され、心室への血液充満が障害されて心拍出量が低下する病態で、原因としては結核性、心臓手術後、膠原病などがあり、免疫機序の関与も考えられている。
方法は、胸骨正中切開し、右室の前面、下面、左室の前側面、心尖部の横隔面から房室溝の心膜面を剥離する。冠状動脈の損傷や露出した心筋からの出血に注意する。NYHA分類Ⅰ、Ⅱ度の症例では手術死亡は1%未満であるが、Ⅲ度では10%、Ⅳ度になると40%の高率になるので、できるだけ早期の手術が望まれる。

