もやもやエコー〈smoke like echo〉

心腔内で煙、ないし粒状エコーが緩徐な渦巻き運動をしながら、浮遊する様子が観察されることがある。これをもやもやエコーと呼び、血栓の形成傾向を示す重要な所見である。頻度的には心房細動や僧帽弁狭窄症の拡大した左房内にみられることが多い。左房内もやもやエコーのエコー強度は弱いため、経胸壁心エコー図法では認めにくいが、超音波の減衰がない経食道心エコー図法では高頻度に観察される。このエコー源は赤血球の凝集や連銭形成によるものと考えられており、血流のうっ滞を表すものである。左房内もやもやエコーは、僧帽弁狭窄がなくても経食道心エコー図法で観察すれば心房細動例のほとんどで観察される。もやもやエコーを認める心房細動例ではヘマトクリット値やフィブリノゲン値が高値の場合が多く、凝固、線溶系との関係も報告されている。また若年健常者においても徐脈例では左室内にもやもやエコーが観察されることがあり、さらに病的な血液のうっ滞のない健常例においても観察される。

左室内のもやもやエコーは左室内での血液のうっ滞を表し、心筋梗塞や拡張型心筋症などの収縮機能が著しく低下し駆出分画が低下した例で認められる。

製品情報一覧

  • ア行
  • カ行
  • サ行
  • タ行
  • ナ行
  • ハ行
  • マ行
  • ヤ行
  • ラ行
  • ワ行
  • やさしい心電図の見方
  • 心臓・血管病アトラス
  • 経皮吸収型製剤使用マニュアル
  • ビソノテープQ&A