心エコー図上での左室収縮能の評価には、断層心エコー図から求められるSimpson法やmodified Simpson法による左室容積の変化率、またMモード心エコー図から求められる左室内径短縮率、他にドプラ心エコー図において僧帽弁逆流血流速から求められるMax dp/dtなどが用いられている。このうち、Mモード心エコー図から求められる左室内径短縮率が臨床上最も簡便であり、広く用いられている。左室腱索レベルで左室拡張末期径(LVDd)および収縮末期径(LVDs)を計測し、
FS=(LVDd-LVDs)/LVDd×100(%)
の式より計算される。しかし、この方法は簡便であるが前負荷の影響を受けたり、冠動脈疾患により左室壁の局所的壁運動異常の認められる例では正しい評価はできない、などのデメリットがある。