1984年から心血管疾患の前兆となる因子および自然歴を明らかにするために、Framingham在住の男女5,209人を対象に開始された大規模研究である。登録時の年齢は30~62歳であったが、後に対象者の子と配偶者も含むようになった。本研究は2年ごとにフォローアップ検診を行い、病歴聴取、身体所見、胸部X線、心電図、各種血液生化学的検査を実施し経過観察するものである。
本研究の結果をもとにして詳細に検討された主要危険因子には、喫煙、高血圧、血清コレステロール高値および各種コレステロール分画、HDLコレステロール低値、糖尿病、加齢などがある。これに関しては心血管疾患の疫学、さまざまな症状および病態発生頻度と危険因子との関係などについて報告されている。
American Heart Association(AHA)によりFraminghamの危険因子に関するデータを用いて冠動脈疾患リスクを推定するチャートも作成されている(Circulation 97:1876-1887,1998)。