非感染性心内膜炎〈non-infectious endocarditis〉

感染性心内膜炎以外の心内膜炎として、以下のものが挙げられる。

  • リウマチ性心内膜炎:リウマチ熱の経過中に、弁膜にリウマチ性の変化をきたす心内膜の炎症性病変であり、治癒過程において弁尖の短縮と肥厚、腱索の短縮と癒合を認める。心筋炎および心膜炎と合わせてリウマチ性心炎と呼ばれる。心炎はリウマチ熱の40~70%に合併し、心雑音で発症する。心雑音の多くは僧帽弁閉鎖不全による逆流性収縮期雑音を聴取する。心炎の約半数は完治するとされるが、残りは弁膜障害や心筋障害を残すことになる。
  • 全身性エリテマトーデス性心内膜炎:全身性エリテマトーデスに特異的な心病変としてLibman-Sacks心内膜炎がある。免疫複合体の関与により主に弁膜の付着部で心筋壁に移行する部位に疣贅を生ずる。僧帽弁が最も多いが、ときに大動脈弁、三尖弁も侵される。通常はリウマチ熱に由来するものより小さく、数mm以下の疣贅が複数個集簇して発生する。大きな疣贅は弁の閉鎖縁に形成されないため、臨床的に重要な心症状を呈さないことが多い。
  • 消耗性心内膜炎:悪性腫瘍をはじめとする消耗性疾患において、弁に無菌性の血栓性疣贅を生じたものである。弁の器質的変化はあまり伴わないが、塞栓症状が悪性腫瘍の初発症状となることがある。

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