サルコイドーシスは原因不明の全身性非乾酪性肉芽腫性疾患で、肺やリンパ節、心臓などの全身の諸臓器を侵す。心筋に発生した肉芽腫により心機能障害(不整脈、心不全)を生じる。症状は失神(刺激伝導障害)、左心不全症状(息切れ、呼吸困難)がみられ、その他心外病変として目症状(ブドウ膜炎)、皮膚病変(サルコイド結節)、肺病変(両側肺門リンパ節腫脹)などがある。サルコイドーシスの死因の約60%は心病変による。血液検査上、血清ACE(アンジオテンシン変換酵素)活性上昇、γ-グロブリン上昇、血清Ca上昇、リゾチーム上昇を認める。胸部X線で肺うっ血像、心拡大を認め、心電図にて房室ブロック、心室内伝導障害を認めることがある。心エコー図では全周にわたる壁肥厚、心室中隔基部の菲薄化、左室拡大を認める。心臓核医学検査では、ガリウムシンチグラフィにて病変部への蓄積を、201Tlシンチグラフィにて病変心筋へのRI欠損像を認める。心筋生検にて肉芽腫性病変を認める。
治療は心不全に対して利尿薬、強心薬、血管拡張薬を、不整脈に対しては抗不整脈薬を用いる。ステロイドホルモン(プレドニゾロン60mg/隔日より開始し、漸減する)の効果が期待される。その他、刺激伝導系の障害に対してはペースメーカを用いる。