循環器用語ハンドブック

PTMC〈percutaneous transluminal(transvenous)mitral commissurotomy、経皮[的]経静脈的僧帽弁交連切開[術]〉

従来は、僧帽弁狭窄症に対し交連切開術あるいは弁置換術の外科的治療が行われていた。PTMC(経皮的経静脈的僧帽弁交連切開術)は、1982年に井上により報告されて以来急速に普及した非手術的治療法であり、バルーンカテーテルを使用して経皮的に弁口開大を図る手技である。

方法としては、特殊な耐圧構造のバルーンカテーテルを大艜静脈より挿入し、経心房中隔的に僧帽弁口まで到達させ、バルーンを拡張させることで癒着した交連部を裂開し(図)、狭窄を解除する。成功の目安としては、断層心エコーによる交連部裂開に伴う僧帽弁口の開大と左房左室内圧較差の消失、もしくは減少が挙げられる。

図.PTMC

適応としては、有症状で弁口面積が1.5c㎡以下であることが一般的である。弁の性状は、可動性が良好で交連部および弁下部の癒合、肥厚などの変化の軽い症例で成績がよく、弁下狭窄が強く、かつ石灰化の強いものでは十分な効果が得られないばかりでなく、高度の僧帽弁逆流などの重篤な合併症をきたすこともある。

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