循環器用語ハンドブック
ジヒドロピリジン受容体〈dihydropyridine receptor〉
ジヒドロピリジン(DHP)系血管拡張薬に高親和性を示す膜蛋白質。電位依存性Ca2+ チャネル(voltage-dependent Ca2+ channel;VDCC)の持続性/高閾値活性型(high-voltage activated;HVA)に分類されるL型Ca2+ チャネル(L-type calcium channel)と同一蛋白質である。骨格筋ではα1(α1S)、α2-δ、β、γサブユニットからなるヘテロオリゴマーを形成している。脱分極時に比較的持続して開き、DHP系薬剤(ニフェジピンなど)、フェニルアルキルアミン(PAA)系薬剤(ベラパミルなど)、ベンゾチアゼピン(BTZ)系薬剤(ジルチアゼムなど)を含めた、いわゆるCa拮抗薬により抑制される。
ジヒドロピリジン受容体は、筋細胞のみならず神経細胞や分泌細胞などにも広く分布するが、組織により発現しているタイプは異なり、各サブタイプをコードする遺伝子も異なる。骨格筋のジヒドロピリジン受容体は、横行小管系の膜に高密度に分布し、筋小胞体終末槽の膜にあるリアノジン受容体(RyR)と結合していわゆる三つ組みを形成し、興奮収縮連関を担っていると考えられている。

