4-1.経皮吸収型製剤の使用のポイント(貼付時)

1 貼付時

■ 貼付する部位は清潔にしてください。

  • ● 汚れや異物があると、薬物の浸透の阻害や、皮膚疾患の原因につながるおそれがあります。
  • ● 汗で濡れた皮膚に製剤を貼ると、剥がれやすくなるため、清潔なタオルでやさしく拭いてください。
貼付する場所を清潔にする

■ 毎日、貼りかえる際には貼付する場所を変えてください。

皮膚の角質は一度剥がれると回復までに約1ヵ月かかるといわれています。同じ箇所に連続で貼付すると物理刺激を受けやすくなり、皮膚疾患の原因につながるおそれがあります。

貼付部位は毎回変える
貼付部位

2 貼り方(ビソノ®テープ/フランドル®テープの場合)

  • 1)プラスチックのカバー(ライナー)を片方剥がします。
  • 2)出てきた粘着面を皮膚に貼り、残ったもう片方のカバー(ライナー)をひっくり返し、ずらしながら剥がします。
  • 3)貼付できましたら、テープ全体を手のひらでギュギュっと肌になじむ位しっかり押さえてください。
貼り方
  • ※指などで薬物が含有している粘着剤を直接触れないようにしてください。もし触れた場合には洗浄してください。

■ 乾燥した皮膚に貼る場合

皮膚が乾燥すると、皮膚透過性が亢進し刺激に敏感になります。カサカサ肌でない場所に貼るか、どうしてもカサカサ肌に貼る場合には、保湿剤をしっかりぬり、肌の水分量を改善してから貼ってください(→方法については、4-3.経皮吸収型製剤の使用のポイント(スキンケア)/2 スキンケアの方法/c)保湿参照)。

「禁忌を含む使用上の注意」等につきましては、製品情報ページより添付文書等をご参照ください。