投与方法(安全にお使いいただくために)

  • ■ 体重別に投与量設定をしてください。(「体重別投与量早見表」をご参照ください)
  • ■ 投与量の調節にはQT時間が目安となります。
  • ■ QT時間を延長させるため単回静注0.10~0.30mg/kg、維持静注0.10~0.20mg/kg/時の低用量投与で開始し、QT間隔(QTc)を見ながら漸増する方法を考慮してください。
  • ■ 本剤は尿中未変化体排泄率が30%で、残りは肝で代謝されるため、肝腎機能低下例では低用量からの投与を考慮してください。

志賀剛, 他: Medical Practice 30(8),1373(2013)より改変

単回静注法
単回静注法 5分間かけて心電図の連続監視下のもと静脈内に投与する。

単回静注が有効で効果の維持を期待する場合

矢印

維持静注法
生理食塩液ボトルに溶液を戻す 輸液セットもしくはインフュージョンポンプを用いて、心電図の連続監視下のもと等速度で静脈内に投与する。

シンビット静注用50mgの用法及び用量

  • <単回静注法>
    通常、成人にはニフェカラント塩酸塩として1回0.3mg/kgを5分間かけて心電図の連続監視下に静脈内に投与する。  
  • <維持静注法>
    単回静注が有効で効果の維持を期待する場合には、通常、成人にはニフェカラント塩酸塩として1時間あたり0.4mg/kgを等速度で心電図の連続監視下に静脈内に投与する。  
  • <用法共通>
    なお、年齢、症状により適宜増減する。投与に際しては、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で溶解して使用する。

<シンビット静注用50mgの用法及び用量に関連する注意>

  • 7.1 単回静注を繰り返し行う場合には、血中濃度の過剰な上昇を回避するため、直前の投与後2時間以上の間隔をあけて投与すること。[8.1、8.2、9.8、13.1、13.2、16.1参照]
  • 7.2 本剤は同時に使用する薬剤や調製条件によっては、配合変化を生じることがあるので、薬剤の選択及び調製条件等に十分注意して使用すること。[14.2.2参照]

シンビット静注用50mgの重要な基本的注意(抜粋)

  • 8.重要な基本的注意
  • 8.1 単回静注は必ず5分間かけて徐々に投与すること。急速に投与した場合、血中濃度の急激な上昇によって過度のQT時間の延長、心拍数の低下又は洞停止、更には心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、心室細動等の催不整脈作用が発現するおそれがある。[7.1、9.8、16.1参照]

「効能又は効果」、「用法及び用量」、「警告・禁忌を含む注意事項等情報」等の詳細は電子添文等DIをご参照ください。