第2回 心房細動診療の課題

心房細動を取り巻く環境はどのように変化してきましたか?

心房細動の診療には、大きく分けて「心房細動そのものに対する治療」と「脳梗塞予防」という「2つの軸」が存在します。これらの手段の一つとなるカテーテルアブレーションや抗凝固療法はここ10年の間に普及し、心房細動の診療は大きく飛躍してきました。
心房細動の有病率は高齢になるほど増加していますが1)(図1)、「2つの軸」となる治療は、患者さんが高齢になるほど困難を伴いやすくなります。

図1 年齢別の心房細動患者割合
クリックで拡大

心不全や脳梗塞などの合併症リスクも高まるという実状に反して、目覚ましい進歩を遂げた「2つの軸」となる治療をそのまま導入しにくいという患者さんが増えてくるのです。高齢化社会の日本において、大きなジレンマが生じています。

心房細動は予後にどう影響しているのでしょうか?

心房細動は脳卒中のリスク因子である、というイメージが強いかもしれませんが、これは全体像のごく一部を見ているにすぎません。
Fushimi-AFレジストリ2 )は、抗凝固療法施行率が約50%と低く3 )、カテーテルアブレーション施行例は約3%4 )であり、抗凝固療法やカテーテルアブレーションの恩恵を十分には受けていない患者群の経過を表した研究です。

これより先は会員向けページとなります。

会員登録がお済みの先生は、ご登録されたID(メールアドレス)とパスワードで、ログインをお願いします。

会員向けページへすすむ

トーアエイヨー医療関係者向け情報では、医療関係者の皆さまに会員登録をおすすめしております。

ご登録いただきますと、より付加価値の高い会員限定のコンテンツをご利用いただけるほか、新着コンテンツや製品情報のお知らせメールのお届けをご用意しております(▶ 会員限定コンテンツのご案内)。ぜひご登録をお願いします。

図1 年齢別の心房細動患者割合

図1 年齢別の心房細動患者割合