岡山県西部地区には救命救急センターを持つ基幹病院が二つあり、当院はそのうちの一つとして、急性期の心不全医療を担っています。
当院の特徴は、高齢化による心不全患者数の増加に対応するため、「いかに患者さんを地域で管理するか」という点を重視しているところです。入院時から地域連携を意識しており、患者さんや患者さんのご家族にも地域連携体制をしっかり説明することで、転院にご理解をいただいています。
また、近年では高齢者でも大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療を行うようになったため、低侵襲のカテーテル治療による心不全診療にも力を入れています。
急性心筋梗塞などの虚血性心疾患で急性期病院に入院した場合、カテーテル治療後は比較的症状が落ち着くため、退院後は直接かかりつけ医を受診してもらいます。しかし心不全の場合は、退院後も利尿剤やβ遮断薬などの微調整が必要になるため、直ちにかかりつけ医にお願いするという形では管理が難しいことがあります。
そこで、当院を退院後に、患者さんに近隣の循環器内科の先生がおられる慢性期病院で転院や外来通院の形で数か月かけて内服調整し、症状が安定してからかかりつけ医を受診してもらうという体制の構築を目指しました。「心不全地域医療連携の会(以下、地域連携の会)」は、この急性期病院から慢性期病院、そしてかかりつけ医に繋ぐという三段構えの医療体制の連携強化を目的としています。
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