適正使用情報
導入前の検査、検査項目の基準値
アミオダロン塩酸塩速崩錠50mg「TE」・100mg「TE」:導入前の検査
アミオダロンの適応となる不整脈の症例に導入を考慮するときには、植込み型除細動器(ICD)などの非薬物療法を含め、十分にその適応を検討する必要があります。
| 評価項目 | 検査項目 | 注意事項 |
|---|---|---|
| 不整脈の評価 | 12誘導心電図(導入直前に計測)、ホルター心電図 | QT時間に注意。 |
| 間質性肺炎の評価 | 呼吸機能(%DL CO )検査、KL-6、胸部X線、胸部CT検査 |
%DL
CO
<60%の患者には使用しない
*
。
間質性肺炎などの患者では重篤な肺障害を増悪させる可能性がある。 |
| 甲状腺機能の評価 | FT 4 、TSH |
甲状腺機能障害のある患者では増悪させる可能性がある。
異常があれば内分泌・代謝内科へ相談する。 |
| 肝機能の評価 | AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなど | 肝障害があると、血中濃度が上昇するとともに、肝障害自体を悪化させる可能性がある。 |
*国立循環器病研究センターでの対応
その他、血球数やBNP値などの血液学的検査、心エコー検査を実施。
- 【重要な基本的注意】(一部抜粋)
- 8.3 本剤は心臓ペーシング閾値を上昇させる可能性があるので、恒久的ペースメーカー使用中、あるいは一時的ペーシング中の患者に対しては十分注意して投与すること。また、ペースメーカー使用中の患者に投与する場合は適当な間隔でペーシング閾値を測定すること。異常が認められた場合には直ちに減量又は投与を中止すること。
- 8.4 植込み型除細動器(ICD)を使用している患者において、ICDの治療対象の不整脈が発現した場合、本剤の徐拍化作用により不整脈が検出されずICDによる治療が行われないおそれがある。ICDを使用している患者に本剤を追加投与した場合又は本剤の投与量の変更を行った場合には、十分に注意して経過観察を行うこと。
- 【アミオダロン塩酸塩速崩錠50mg・100mg「TE」の効能又は効果】
- 生命に危険のある下記の再発性不整脈で他の抗不整脈薬が無効か、又は使用できない場合
-
心室細動、心室性頻拍
心不全(低心機能)又は肥大型心筋症に伴う心房細動
検査項目の基準値
| 検査項目 | 基準範囲 | 備考 | |
|---|---|---|---|
| 呼吸機能 12) | KL-6 | 500U/mL未満 | 間質性肺炎などで高値 |
| %DL CO | 80%以上 | ||
| 甲状腺機能 | FT 4 6)7) | アミオダロン投与前0.81~1.58ng/dLアミオダロン投与3か月以降1.0~2.4ng/dL | |
| TSH 6)7) | アミオダロン投与前0.4~4.2μU/mLアミオダロン投与3か月以降1.0~20μU/mL | ||
| 血中濃度 |
アミオダロン(AMD)
N-モノデスエチルアミオダロン(DEA) |
DEA血中濃度が0.6μg/mL以上になると、肺毒性のリスクが高まる 9) | |
- 6)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル「甲状腺中毒症」令和4年2月改訂
- 7)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル「甲状腺機能低下症」令和4年2月改訂
-
9)日本循環器学会/日本TDM学会.2015年版循環器薬の薬物血中モニタリングに関するガイドライン
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2015_aonuma_h.pdf(2024年8月閲覧) - 12)笠貫宏, 志賀剛 監修. アミオダロンQ&A. メディカルパースペクティブス. 2007.
効能又は効果、用法及び用量、警告・禁忌を含む使用上の注意等詳細は 電子添文等のDI をご参照ください。

