循環器用語ハンドブック

高感度CRP〈high sensitive C-reactive protein;hs-CRP〉

高感度CRPは、通常の血中CRP検査の正常値(0.3~0.5mg/dL)より低い範囲を測定し、軽微な炎症も客観的に把握することができる指標である。

高齢、肥満、喫煙(1日20本以上)、高血圧、高脂血症、糖尿病(インスリン抵抗性)、肝機能異常、虚血性心疾患、解離性大動脈瘤、結腸癌、幼児、新生児の感染症などでは、通常の血中CRP検査が正常値であっても血中hs-CRP値が高値を示すことが知られている。近年、炎症が動脈硬化に深く関与していることが報告されているが、動脈硬化病変部内に存在するTリンパ球、マクロファージなどからサイトカイン(IL-1、IL-6、TNF-α)が血中へ分泌され、肝臓でCRPが産生され血中濃度が上昇する。さらに、産生されたCRPは動脈硬化病変部位に集積し、一部は泡沫細胞に取り込まれ、マクロファージの標的となり動脈硬化を促進する。

一般に血中hs-CRP値が0.2mg/dL以上であれば慢性炎症や感染症が示唆され、虚血性心疾患の危険性も高くなる。一方、血中hs-CRP値が0.07mg/dL以下であれば健常と考えられる。アスピリンや各種スタチン、アジスロマイシン(抗生物質)などが血中hs-CRP値を低下させ、虚血性心疾患の危険度を減少させることが報告されている。

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