循環器用語ハンドブック
IVUS〈intravascular ultrasound、血管内超音波[法]〉
先端に小型超音波振動子が装着された小口径のカテーテルを冠動脈内に挿入し、血管壁の横断像を得る検査である。冠動脈は筋性血管であり、IVUSにより実際に得られる画像は多くの場合、3層構造を呈する。これは、それぞれ組織学的に音響特性の異なった内膜、中膜、外膜およびそれらの境界にある内、外弾性板によるとされている。しかし、これらは必ずしも解剖学的に正確な境界を示すわけではなく、そこで現れる厚みは超音波装置の軸方向の解像度の特性といわれている。IVUSは血管壁の複雑な内膜の裂開、解離や残存する粥腫の状態などを描出でき、インターベンション時のバルーン、ステントサイズの決定、方法の選択、治療効果をみるうえで、血管造影による二次元投影よりも優れている。また近年では、VH(virtual histology)-IVUSが開発され、プラークを構成する組織図を再構築することによる不安定プラークの検出などに利用されている。

