循環器用語ハンドブック
β受容体〈β receptor〉
カテコラミンの作用を発現するための受容体の1つであり、主に、平滑筋の弛緩や、心筋収縮を行っている。β受容体にはサブタイプが存在し、β1とβ2に分かれる。ともに、イソプロテレノールに親和性が強い。このサブタイプは、1967年Landsにより心臓と肺気管支に存在するβ受容体の差異から知られるようになった。
ノルアドレナリンがβ受容体と結合すると、アデニル酸シクラーゼを介して細胞内のサイクリックAMP(cAMP)を増加させる。増加したcAMPはcAMP依存性プロテインキナーゼを活性化させ、生理作用を発現する。
β1受容体の分布は、心臓、消化器、脂肪組織、冠血管、大脳皮質にあり、その作用は、心拍数増加、心筋収縮力増加、脂肪分解、冠血管拡張、消化管弛緩である。
一方、β2受容体の分布は、肺臓、肝臓、膵臓、骨格筋血管、骨格筋、交感神経、白血球、肥満細胞、小脳であり、その作用は、気管支拡張、血管拡張、グリコーゲン分解、骨格筋収縮力増大、化学伝達物質遊離抑制などである。

