循環器用語ハンドブック

リポ蛋白(a)〈lipoprotein little a;LP(a)〉

LP(a)〔リポ蛋白(a)〕は最近、動脈硬化の危険因子として、さらには無症候性動脈硬化のマーカーとして注目されている。LP(a)の蛋白分画は、アポ蛋白B-100とアポ蛋白(a)からなる。よって、性格上LP(a)はLDLに類似しているが、動脈硬化への関与の仕組みは若干異なる。まず第1に、LP(a)自身が受容体を介さないシステムで内皮細胞に働きかけ、PAI-1(plasminogen activator inhibitor-1)産生を亢進させ、線溶系を抑制する。第2に、LP(a)にはプラスミノゲンが血栓のフィブリンに結合する部分といわれる第4クリングルが多重に発現しており、自身が血管内血栓のフィブリンに結合することで、血管壁についた微小血栓へのプラスミノゲンの結合を競合阻害して間接的に線溶反応を低下させ、さらには自身は血栓を介して血管壁に取り込まれ、蓄積して動脈硬化を進展させる作用をもっている。

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