トレッドミルという電動で回転するベルトの上を歩行させて負荷をかけ、心電図の経時的変化にて虚血などを評価する方法。軽い負荷から段階的に負荷量を増やし、自覚症状、異常所見の発現まで、あるいは目標心拍まで負荷をかける多段階運動負荷試験が広く行われている。プロトコールには種々のものがあるが(表)、原則として低負荷より開始し、2~3METsの増加度で漸増し、各段階を2~3分間、全運動負荷を15~20分以内に終了する。負荷前、中、後を通じて連続的心電図モニターや血圧測定ができるため、負荷量が多いにもかかわらず比較的安全に施行できる。