HB-EGF〈heparin-binding EGF-like growth factor、ヘパリン結合性EGF様増殖因子〉

HB-EGFは、ヒト末梢血より単離培養したマクロファージより産生される血管平滑筋細胞に対する増殖・遊走因子として同定された。HB-EGFはそのほか、ヒト表皮ケラチノサイトやラット肝細胞、マウス線維芽細胞の増殖因子としても機能するが、細胞膜アンカー型HB-EGF(proHB-EGF)(図)がジフテリア毒素レセプターとして機能することも知られている。

膜アンカー型HB-EGF(proHB-EGF)

HB-EGFは208個のアミノ酸からなるprepro形として合成され、N末端とC末端でプロセッシングを受けて75~87個のアミノ酸からなる遊離型HB-EGFとなる。proHB-EGFは遊離型HB-EGFと同様に増殖因子活性をもつが、遊離型がパラクリン活性を示すのに対して、細胞膜アンカー型は細胞と細胞の接着により増殖シグナルを惹起するジャクスタクリン活性を示す。

ヒトの動脈硬化巣において、平滑筋細胞とマクロファージによるHB-EGF蛋白質の産生の亢進が認められ、このためHB-EGFは動脈硬化巣における血管平滑筋細胞の増殖・遊走に関与していると考えられる。また、ラット肝細胞において、正常肝細胞に比べ肝癌細胞での発現が亢進しているため、肝細胞癌の進展に関与していると考えられる。そのほかに、ヒトケラチノサイトのオートクリン増殖因子として機能し、創傷浸出液中に認められることから、創傷治癒への関与も考えられている。

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