バルサルバ洞動脈瘤〈aneurysm of the sinus of Valsalva〉

バルサルバ洞は大動脈基部にあり、3つの大動脈弁尖に対応して左・右・無冠動脈洞の3つに分かれている。先天性のバルサルバ洞動脈瘤は約4分の3が右冠動脈洞から、約4分の1が無冠動脈洞から発生している。

右室に突出した動脈瘤(右>無冠動脈洞)の約半数に心室中隔欠損症を伴い、また大動脈弁の変形のため大動脈弁閉鎖不全症を合併する症例もある。右房に突出する症例もある(無>右冠動脈洞)。

動脈瘤が破裂するまでは無症状のことが多く、動脈瘤が主に右冠動脈洞、右室流出路に突出し肺動脈狭窄をきたしたり、大動脈弁閉鎖不全症による症状をきたす症例もある。動脈瘤の破裂により突然の胸痛、呼吸困難、動悸、うっ血性心不全をきたす。

動脈瘤破裂により第3~4肋間に最強点を有する連続性雑音(to-and-fro雑音)が聴取される。胸部X線像では心拡大、肺血管陰影の増強、肺動脈幹の膨隆が認められる。確定診断は心臓カテーテル、大動脈造影である。大動脈造影では造影剤の右房や右室への流入、心臓カテーテルでは破裂部位におけるO2 step upが認められる。

予後は不良で、心不全や感染性心内膜炎が主な死因である。発見次第外科治療が必要である。

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