洞[機能]不全症候群〈sick sinus syndrome;SSS〉

洞機能不全症候群は洞結節の自動能低下、洞結節ないし洞結節周辺部における伝導障害などによって生じる異常調律により、めまい、立ちくらみ、動悸、易疲労感、失神、心不全などの症状を伴う症候群である。原因疾患として虚血性心疾患、心筋症、心筋心膜炎などがあるが、大部分は原因不明の特発性である。機能的因子(自律神経系、体液性因子、血行動態)、薬剤(ジギタリス、β遮断薬、Ca拮抗薬、カルバマゼピン、フェニトイン)などによるものは除外する。臨床的にRubenstein分類が用いられる(表1、図)。

Rubenstein分類
洞機能不全症候群

本症候群の診断にはHolter心電図のほかに運動負荷心電図における心拍増加反応低下、薬物負荷(アトロピン、イソプロテレノール)における心拍増加反応低下、電気生理学的検査にて洞房伝導時間(sinoatrial conduction time;SACT)や、overdrive suppression testによる洞結節回復時間(sinus node recovery time;SNRT)、補正洞結節回復時間(CSNRT)などが指標とされる。

治療は無症状であれば経過観察でよいが、症状を有する場合には治療の対象となる。薬物療法としてはアトロピンやイソプロテレノールが対症療法として用いられるが、治療の中心はペースメーカ植込みである(表2)。

ペースメーカ植込みガイドライン

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