外袋は使用直前に開封してください。
外袋開封後に使用しなかった場合、トップキャップを外していなければ、製剤としての清潔性を保つため、再度外袋に入れ、できるだけ早期にご使用ください。
トップキャップを外した場合は無菌性が保証できませんので、速やかにご使用ください。
なお、外袋なしで光安定性試験を実施した結果は以下のとおりです。
外袋開封後の品質の保証や保存の推奨をするものではありませんので、ご了承ください。
ニトログリセリン静注25mg/50mLシリンジ「TE」は、光によりpHの低下と類縁物質の増加が認められましたが、全ての試験項目で規格に適合しました。
表1. ニトログリセリン静注25mg/50mLシリンジ「TE」の光安定性試験
保存条件:25℃ 保存形態:シリンジ
| 試験項目 | 開始時 | D65蛍光ランプ照射 | |
|---|---|---|---|
| 60万lx・hr | 120万lx・hr | ||
| 性状 | 注 | 注 | 注 |
| 浸透圧比 | 1.06 | 1.06 | 1.05 |
| pH | 4.25 | 4.01 | 3.89 |
| 純度試験(遊離硝酸イオン、類縁物質) | 適合 | 適合 | 適合 |
| 採取容量(mL) | 51.42 | 51.53 | 51.42 |
| 含量(表示量に対する(%)) | 101.6 | 101.8 | 100.6 |
1ロット3回測定の平均値
注:無色澄明の液であった。
[参考資料]
ニトログリセリン静注25mg/50mLシリンジ「TE」電子添文「20. 取扱い上の注意20.1」
ニトログリセリン静注25mg/50mLシリンジ「TE」インタビューフォーム「IV. 6. 製剤の各種条件下における安定性」
2024年2月更新
ニトログリセリンは、塩化ビニル(PVC)製の輸液容器や輸液セットに吸着します。この現象はニトログリセリンがPVCの表面に付着するいわゆる吸着ではなく、内部にまで吸収されること(収着)により起こるとされています。
輸液セット表面への吸着ではないため飽和状態にはなりません。
PVC製の輸液セット等には、PVCを軟質化するために可塑剤のジエチルヘキシルフタレート(DEHP)やトリメリット酸トリス-2-エチルヘキシル(TOTM)が含まれています。ニトログリセリンはこの可塑剤と親和性が高く溶け込みやすいという性質があります。
吸着率は点滴速度が遅く、投与セットが長いほど高くなることが知られています。
ニトログリセリンの吸着を回避するためには、PVCを使用しない輸液セット(PVCフリー)を使用する必要があります。
[参考資料]
ニトログリセリン静注25mg/50mLシリンジ「TE」電子添文「14.3.1 輸液容器・輸液セット等への吸着」
2024年2月更新
ニトログリセリン注射液(50mg/100mL)を塩化ビニル製チューブ(長さ120cm)の輸液セットに8.5~750mL/hの7段階の速度で注入し、排出される液のニトログリセリンを定量したところ、注入速度が遅くなるほどニトログリセリンの吸着量は増加し、含量低下が大きいことが確認されました。
表1. 各注入速度におけるニトログリセリン残存率
| 注入速度 | 測定時間 | ニトログリセリン残存率 |
|---|---|---|
| 750mL/h | 60分 | 96.6% |
| 240mL/h | 60分 | 88.2% |
| 150mL/h | 180分 | 90.1% |
| 60mL/h | 360分 | 81.6% |
| 27mL/h | 360分 | 66.8% |
| 18mL/h | 360分 | 54.6% |
| 8.5mL/h | 360分 | 29.9% |
[参考資料]
ニトログリセリン静注25mg/50mLシリンジ「TE」電子添文「14.3.1 輸液容器・輸液セット等への吸着」
トーアエイヨー社内資料:輸液セット吸着試験[NTGI015]
2024年2月更新
市販のフィルター付き輸液セット(フィルター孔径:0.2µm又は0.22µm、フィルター材質:ポリエーテルスルホン又はポリスルホン、チューブ材質:ポリブタジエン)でニトログリセリン注射液の吸着性を確認した結果、フィルターへの吸着はわずかであると考えられました。
[参考資料]
トーアエイヨー社内資料:輸液フィルター吸着試験[NTGI016]
2024年2月更新