P38MAPK〈P38 mitogen-activated protein kinase〉

細胞内シグナル伝達を担うMAPキナーゼ(MAPK)スーパーファミリーに属するセリン/スレオニンキナーゼの1つ。分子量38kDaの触媒サブユニットだけからなる単量体の酵素で、哺乳類細胞で同定された。遺伝子は現在まで少なくともp38α、p38β、p38γ、p38δの4種類同定されている。p38αとp38βはアミノ酸レベルで74%相同だが、p38γ、p38δはp38αと60%相同にとどまる。哺乳類MAPキナーゼとは、アミノ酸配列において49%の相同性を認める。紫外線、高浸透圧、熱刺激や蛋白合成阻害薬などのストレスに対する応答、もしくはインターロイキン1(IL-1)、TNF-α(tumor necrosis factor-α、腫瘍壊死因子-α)などのサイトカイン刺激により活性化する。キナーゼサブドメインⅦとⅧの間に位置するThr-Gly-Tyr(TGY)配列のスレオニン残基とチロシン残基がともにリン酸化を受けて初めて活性化する。MAPキナーゼキナーゼ(MKK)3、MKK4、MKK6によりリン酸化され活性化するが、その上流および下流のシグナル伝達はあまり明らかになっていない。

循環器領域ではp38αが心筋細胞にアポトーシスを誘導し、p38βが心筋細胞肥大を導くことや、P38の活性化を抑えることにより虚血耐性が誘導されることが報告されている。

心疾患発現におけるP38の役割

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