HGF〈hepatocyte growth factor, 肝細胞増殖因子〉

HGFは、初代培養肝細胞の増殖を強く促進する因子として、単離、クローニングされたサイトカインである。増殖因子としては大きく、分子量約6万の重鎖と約3.5万の軽鎖がジスルフィド結合したヘテロダイマーの構造をもつ。728個のアミノ酸からなる1本鎖前駆体として合成されたのち、N末端シグナルペプチドが除去され、細胞外に分泌される(pro-HGF)。その後、HGFアクチベーターなどによりプロセシングされて2本鎖の活性型HGFとなる。癌原遺伝子c-Metの産物でチロシンキナーゼ活性をもつc-Met受容体を介して生物活性を発揮する。

HGFは、肝細胞に限らず各臓器由来の上皮細胞、内皮細胞、造血系細胞など多様な標的細胞をもち、臓器障害の修復、再生、細胞増殖、運動、抗アポトーシス(細胞死)、形態形成誘導、血管新生など組織・臓器の再生と保護を担う多彩な生理活性を有している。血管内皮細胞の増殖による血管新生作用と、抗アポトーシス作用による血管内皮細胞保護作用を示すことから、現在、閉塞性動脈硬化症とビュルガー病患者に対する遺伝子治療臨床研究が施行されており今後の展開が期待される。

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