FGF〈fibroblast growth factor、線維芽細胞増殖因子〉

FGFは、1973年に線維芽細胞の増殖を促進する分子としてウシ脳下垂体から同定されたヘパリン親和性を有する分子量18~30kDaの蛋白質であり、間葉系細胞ならびに外胚葉系細胞の増殖分化を制御する因子である。これまでヒトでは22種類のFGFが同定されている。当初、線維芽細胞の増殖に関わることからその名がついたが、多彩な効果を示す多機能蛋白質であることが明らかになった。FGFは細胞膜上のFGF受容体に結合し、そのチロシンキナーゼ活性をもつ細胞内ドメインが活性化することによって作用する。FGFは発生過程から発現し、中胚葉の誘導、前後軸のパターン形成、四肢形成、神経発生に関与し、また成体では、血管新生、創傷治癒過程に関与するなど多くの機能をもち、さまざまな種類の細胞に作用している。その血管新生作用を利用して下肢虚血に対する血管再生治療が試みられている。FGF2蛋白質による間欠性跛行症例に対するプラセボ対照二重盲検試験TRAFFICでは有効性が示され、またFGF1プラスミドを用いた重症虚血肢に対するプラセボ対照二重盲検試験TALISMAN 201においても、下肢切断率が低下し、FGFの有効性が示唆されている。

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