G-CSF〈granulocyte-colony stimulating factor、顆粒球コロニー刺激因子〉

造血幹細胞を特異的に好中球(顆粒球)に分化させる増殖因子。骨髄系前駆細胞の増殖、分化、生存などの促進作用や骨髄幹細胞に対する動員作用のほか、抗アポトーシス作用や抗炎症作用なども報告されている。マクロファージ、線維芽細胞、内皮細胞などによって産生される分子量20kDaの糖蛋白であり、CSF3(colony stimulating factor 3)とも呼ばれる。1986年にヒトG-CSFがクローニングされ、臨床応用としては主に組換え体のrecombinant-human GSFが抗癌剤治療時の顆粒球減少に対して使用されているが、循環器領域においては再生医療の分野での使用が検討されている。

G-CSFの投与により、in vivoでは心筋梗塞後の心臓リモデリングが抑制され、心機能の低下や死亡率が改善すると報告されている。その機序は十分に解明されていないが、心筋細胞の再生というよりも障害心筋への骨髄幹細胞の動員、メタロプロテアーゼ(matrix metalloproteinase;MMP)2、9の活性化の抑制やTNF-α(腫瘍壊死因子-α)の抑制、心筋細胞のG-CSF受容体、Stat 3、Aktの活性化などが考えられている。臨床研究においても心筋梗塞後の左室収縮能の改善、狭心症や閉塞性動脈硬化症患者の臨床症状の改善など血管再生治療での有用性の報告もある。

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