ロイコトリエン〈leukotriene;LT〉

ロイコトリエン(LT)は、プロスタグランジン(PG)と同様にアラキドン酸からつくられる生物活性脂質である。アラキドン酸がリポキシゲナーゼにより代謝されるとヒドロペルオキシテトラエイコ酸(hydroperoxyeicosatetraenoic acid;HPETE)を介してLTがつくられる。LTは、まずLTA4が白血球を中心に合成され、それが白血球や赤血球、血小板、血管内皮細胞、血管平滑筋に移送されて、それぞれの細胞でさらに代謝される。これには、LTB4をつくる経路と、LTC4/D4/E4に至る経路が存在する。LTB4は、主として白血球で産生され、主として白血球に対し走化作用、血管内皮細胞への接着促進作用、スーパーオキシド産生促進など炎症反応に重要な役割を果たしている。 LTC4/D4/E4は、いずれも平滑筋収縮作用と血管透過性亢進作用を示し、喘息や炎症に関与していると考えられている。

循環器領域では、虚血再灌流障害への関与が重要視されている。リポキシゲナーゼ代謝産物であるロイコトリエンやヒドロキシエイコサテトラエン酸(hydroxyeicosateraenoic acid;HETE)が、細小血管レベルでの血漿の漏出、白血球凝集、遊走、血管収縮の重要なメディエーターであることを考慮すれば、これらが心筋梗塞領域の微小循環を増悪させることにより心筋壊死の拡大をもたらす可能性は十分あると考えられる。

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