日内変動〈circadian rhythm〉

自然界で生活する動物は、人間も含め、朝起きて夜就寝するという地球の自転に即した昼夜のリズムの中で生活してきた。睡眠中は循環器系をはじめ器官活動が低下しているが、起床とともに活動が活発になる。血圧や心拍数も、朝低く、夕方から睡眠まで次第に高くなり、また夜間には次第に低下していくリズムがある。

急性心筋梗塞などの心事故は通常突然発症するが、その発症には好発時間帯があり特徴的な日内変動を示すことが報告されている。日内変動を形成する要因を明らかにすることは、その疾患の発症メカニズムを解明し、心事故の予防、治療を確立するうえでもきわめて重要である。心原性突然死およびその原因となる急性心筋梗塞や心室頻拍、心室細動などの致死性不整脈の出現のいずれにおいても同様な日内変動が存在し、8~12時の午前中の起床後数時間以内に発生頻度が増加することが報告されている(図)。これらの心事故が、起床後数時間にかけて増加する日内変動を示すことから、何らかの共通したメカニズムの存在が示唆される。つまり、心血管事故の日内変動形成は、循環調節因子の生体リズムを反映している可能性がある。特に、急性心筋梗塞においては自律神経、凝固線溶系、血管作動性物質などが重要と考えられる。

突然死、急性心筋梗塞発生の日内変動

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