hibernating myocardium〈冬眠心筋〉

冠血管の狭窄あるいは閉塞により心筋血流が低下した状態が持続した結果、壊死は伴わずに心筋収縮力のみ低下した状態を心筋ハイバーネイション(hibernation)といい、そうした状態にある心筋をhibernating myocardium(冬眠心筋)という。冬眠心筋は血行再建により速やかにあるいは緩やかに心筋収縮性が回復するために、臨床上その発見・診断がきわめて重要である。その診断にはドブタミン負荷エコー法や18F-FDG-PET(ポジトロン断層法)などが有用であるが、現在のところ簡便かつ正確な診断法は確立されていない。心筋ハイバーネイションはスタニングとは異なり、臨床的観察から生まれた概念であるが、その機序はまだ不明な点が多い。現在、虚血時の無気リン酸蓄積やアシドーシスの出現、繰り返す心筋スタニングによる心筋収縮蛋白のCa2+に対する反応性低下や、冠灌流圧低下に伴うCa2+トランジェントの減少がその機序と考えられている(図)。

hibernating myocardiumの発生機序

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