起立性低血圧[症]〈orthostatic(postural)hypotension〉

起立性低血圧は立位時に20mmHg以上の収縮期血圧の低下、または10mmHg以上の拡張期血圧の低下を認めるものと定義される。発症の機序としては、起立時の重力作用による脳循環血液量の減少に対する調節不全と、頸動脈洞、大動脈弓などの圧受容反射の障害および交感神経系反応などが挙げられる。症状は、ふらつき、めまい、視力低下、失神などである。

起立性低血圧は一次性と二次性に分類できるが、そのほかに体位性に血圧調節が減弱するものとして、高齢者、長期臥床、妊娠、胃切除後などがある。一次性には特発性起立性低血圧のほかに、起立性低血圧を主とした発汗低下、失禁、筋萎縮などの自律神経症状にパーキンソニズム、小脳失調、錐体路徴候などを伴う症例が存在し、Shy-Drager症候群と呼ばれる。

責任病巣として、胸髄の中間外側角の神経核とその根(交感神経節前ニューロン)および線条体、橋核、オリーブ核、小脳白質の変性、萎縮を認める。二次性起立性低血圧としては内分泌代謝障害、心血管障害、中枢および末梢神経障害、薬剤などによるものがあり、なかでも糖尿病、パーキンソン病、多発脳梗塞、薬剤としてはクロニジン、メチルドパ、プラゾシン、ベタニジンなどの降圧薬やレボドパ、カルビドパなどの抗パーキンソン薬によるものが重要である。

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