健康高齢者(65歳以上)と健康非高齢者(20歳以上35歳以下)にビソノテープ8mgを14日間反復投与したとき、血漿中ビソプロロール濃度推移は高齢者で若干高いものの、高齢者と非高齢者で同様の推移を示しました。投与14日目のCmax及びAUC24の非高齢者に対する高齢者の比は1.1419及び1.2310でした(→図1)。
一般的に高齢の患者さんは腎機能が低下していることが多いため、腎機能に注意が必要です。
腎機能障害のある患者さんでは、本剤の血中濃度が上昇するおそれがありますので、低用量から投与を開始することをご考慮ください(→Q.腎機能障害のある患者さんに投与する場合の方法は?参照)。
また、高齢の患者さんには次の点にも注意し、少量から投与を開始するなど患者さんの状態を観察しながら慎重に投与するようにお願いします。
(1) | 高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている。 [脳梗塞等がおこるおそれがある。] |
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(2) | 高齢者では徐脈等の心拍数・心リズム障害があらわれやすいので、このような症状があらわれた場合には減量又は投与を中止すること。 |
(3) |
休薬を要する場合は、徐々に減量する。 |
詳細はビソノテープの製品情報をご参照ください。(添付文書等DIはこちら)
<試験方法>
健康高齢者(65歳以上)及び健康非高齢者(20歳以上35歳以下)にビソノテープ8mgを1日1回、14日間貼付したときの薬物動態パラメータを検討した。
承認時評価資料
トーアエイヨー社内資料:薬物動態試験;反復投与
Q.薬物動態に加齢の影響はありますか?