第78回 日本循環器学会学術集会 ランチョンセミナー49 (LS-49)

共催:第78回日本循環器学会学術集会/トーアエイヨー株式会社

プログラム

開催日時 2014年3月23日(日) 12時50分 ~ 13時40分
会  場 第9会場 (東京国際フォーラム ガラス棟4階G409)
テーマ ハイリスク高血圧に対するβ遮断薬の選択
座  長 鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学分野 教授 大石 充 先生
演  題
『永遠なゼロ ~イベント抑制とβ遮断薬~ 』
旭川医科大学 内科学講座 循環・呼吸・神経病態内科学分野 教授 長谷部 直幸 先生

※ランチョンセミナー、ファイアーサイドセミナーの参加にはセミナーチケット(無料)が必要です。
セミナーチケットは、第78回日本循環器学会学術集会ホームページのプレレジストレーションサイトでご登録いただけます。 開催当日も受付にてチケットの発行をいたしますが、数に限りがございますのでご了承ください。


抄 録

【座長のことば】
鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学分野 教授 大石 充 先生
今年4月に新しい日本高血圧学会治療ガイドライン(JSH2014)が発表される。ヨーロッパ高血圧学会(ESH/ESC)および米国ガイドライン(JNC)ではβ遮断薬が早くから第一選択薬から外れていたが、今回より日本のガイドラインからもβ遮断薬が第一選択薬から外れることになった。β遮断薬は交感神経を抑制して、心筋酸素消費量を低下させることから、循環器領域では非常に良く使用される薬剤の一つである。本ランチョンセミナーは「何故、β遮断薬が第一選択薬になり得なかったのか?」「β遮断薬はどのような患者さんに使うべきなのか?」「どのようなβ遮断薬をどのように使ったら効果的なのか?」-臨床医なら誰もが持っている疑問に対する答えを、心肥大や高血圧、心不全など幅広い分野でのスペシャリストである旭川医科大学長谷部直幸教授よりご教授頂ける、又とない機会だと思います。

『永遠なゼロ ~イベント抑制とβ遮断薬~ 』
旭川医科大学 内科学講座 循環・呼吸・神経病態内科学分野 教授 長谷部 直幸 先生
今春、5年ぶりに改訂された高血圧治療ガイドラインJSH2014が発表される。いくつかの改訂点が挙げられているが、高血圧の管理を徹底しイベント発生を抑制するという降圧治療の根幹に変わりはない。明確に示されたのは、より高血圧に特化したガイドラインを示すという基本方針である。個々の患者のリスク層別化や治療の基本方針決定の過程では、正常髙値血圧を含むことでの混乱を避け、高血圧に特化することで一般医家に使いやすい指針を目指している。
激論の末の大きな改訂点とされるもののひとつに第一選択薬の改訂がある。これまでの5つの第一選択薬からβ遮断薬が除かれ、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の4薬剤となったのである。これは決して、降圧薬としてのβ遮断薬を否定するものではない。第一選択薬とは、あくまで積極的適応がない高血圧、すなわち、いかなる降圧薬を投与しても良い通常の高血圧に最初に用いられる薬剤を指している。β遮断薬を用いた過去の大規模臨床試験の成績が他剤に劣る可能性を示唆しているために、第一選択薬として同列に推奨するには至らなかったものであるが、これらの大規模臨床試験は、アテノロールに代表される従来型のβ遮断薬を用いたものである点は銘記しておかなければならない。これらと他の新規β遮断薬のイベント抑制効果の差異には議論がある。一方、主要降圧薬5薬剤のひとつとしてβ遮断薬は推奨されており、特に心保護効果を期待すべき積極的適応となる病態がある場合にはまず用いられるべき降圧薬である。心不全、頻脈、狭心症や心筋梗塞、甲状腺機能亢進症、大動脈解離などを有する高血圧がその代表であり、これら病態におけるβ遮断薬の有効性は確立されている。これら病態に対するβ遮断薬は第一選択というべき適応であり、その心保護効果は長期的なイベント抑制効果を期待させるものである。

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