第81回 日本循環器学会学術集会 ファイアサイドセミナー29

共催:第81回 日本循環器学会学術集会/トーアエイヨー株式会社

プログラム

開催日時 2017年3月18日(土) 19時00分~20時00分
会場 『第21会場』 金沢フォーラス 7階 シネマ5
テーマ 『高血圧治療におけるβ遮断薬の可能性』
座長 金沢医科大学 循環器内科 教授 梶波 康二 先生
演題1 『ビソプロロール・テープ剤の入院診療における高血圧治療の可能性』
市立砺波総合病院 集中治療・災害医療部 副部長 齊藤 伸介 先生
演題2 『ビソプロロール・テープ剤を活かした外来診療での血圧管理』
愛知医科大学 循環器内科 准教授 高島 浩明 先生
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▪ ランチョンセミナー・ファイアサイドセミナーへの参加には、セミナーチケットをお持ちの方から優先的に入場いただきます。
▪ 第81回学術集会ホームページにて、共催セミナープレレジストレーションを行います。(2月1日~2月15日)
▪ 共催セミナープレレジストレーションへ登録するには、学術集会プレレジストレーション(11月30日~2月15日)が必要です。
▪ 開催当日も下記受付にてチケットの発行を行いますが、数に限りがございますのでご了承ください。
▪ チケットはセミナー開始5分後に無効となりますのでご注意ください。
▪ ランチョンセミナー・ファイアサイドセミナー当日受付
【配布場所、時間】
▪ もてなしドームB1F
3月18日 ランチョンセミナー 7時00分~12時30分 ファイアサイドセミナー7時00分~18時30分


抄録

【演題1】『ビソプロロール・テープ剤の入院診療における高血圧治療の可能性』
市立砺波総合病院 集中治療・災害医療部 副部長 齊藤 伸介 先生
  •  急性期の心血管治療におけるβ遮断薬の位置づけは、「日本循環器学会 循環器病の診断と治療に関するガイドライン 急性心不全治療ガイドライン(2011年改訂版)」では、急性心不全早期からの開始が推奨されており、慢性心不全の急性増悪でもクラスⅡaとなっている。さらに「ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)」では、STEMI発症後早期の投与はクラスⅠ~クラスⅡaであり、心筋梗塞後の上室不整脈、心房細動ではβ遮断薬の静注がクラスⅠとなっている。また「非ST上昇型急性冠症候群の診療に関するガイドライン(2012年改訂版)」でもβ遮断薬の投与はクラスⅠである。このように、β遮断薬は急性期の心血管治療において支持されている。

  •  現在、β遮断薬は経口剤や注射剤に加えて、本態性高血圧症のみの適応であるが貼付剤も登場し、病態や合併症に応じた使用が可能となっている。

  •  「高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)」におけるβ遮断薬は、心不全、頻脈、狭心症、心筋梗塞後などの積極的適応(合併症)のある高血圧への第一選択薬のひとつと位置づけられており、心疾患を合併している高血圧治療において幅広く臨床応用されている。

  •  β1選択性の高いβ遮断薬であるビソプロロール・テープ剤は、貼付後の血漿中濃度の立ち上がりが緩やかであり24時間後でも血漿中濃度が維持される。さらに経口摂取困難例などにも投与が可能であり、投与も簡便であることから、当院では高血圧合併例に対し急性期からビソプロロール・テープ剤を臨床使用している。この度、当院でのビソプロロール・テープ剤の降圧効果および心拍数減少作用を後ろ向きに検討したので報告する。
【演題2】『ビソプロロール・テープ剤を活かした外来診療での血圧管理』
愛知医科大学 循環器内科 准教授 高島 浩明 先生
  • はじめに
     日本における高血圧の疫学調査(NIPPON DATA 2010)によると、本邦における高血圧患者はおよそ、男性は2,300万人、女性は2,000万人、合計4,300万人を超えると報告されている。高血圧患者の降圧薬服用率は、1980年代から比べて右肩上がりであり、内服薬による管理は、2010年では70歳代の男女ともおよそ60%以上の服用率である。しかし、服用患者における高血圧管理率(収縮期血圧140mmHg未満かつ拡張期血圧90mmHg未満の割合)は2010年では男性約30%、女性約41%であり、まだまだ高いとは言えない。

  • 高血圧治療ガイドライン(JSH2014)におけるβ遮断薬の位置づけ
     高血圧治療ガイドライン(JSH2014)では、主要降圧薬としてCa拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬の5種類が位置づけられ、いずれも心血管病抑制効果が証明されている。各薬剤は積極的適応(合併症)に応じて選択される。β遮断薬は心不全、頻脈、狭心症、心筋梗塞後など心疾患を有する患者において推奨されている。

  • 経皮吸収製剤の特徴
     また、経皮吸収型製剤は、嚥下困難な患者に対しても投与が可能であり、一目で貼付が確認できることから、本人のみならず家族や介護者など第三者での投与管理がしやすく、アドヒアランスの維持に有用であり、消化器疾患や腸からの吸収に問題がある場合にも投与が可能である。薬物動態は、血漿中濃度の立ち上がりが緩やかであり、トラフ値とピーク値の変動も小さく、安定した薬物濃度が24時間維持されることから、新たな高血圧治療の選択肢として注目されている。

  • おわりに
     本講演では、当院で高血圧患者に対しビソプロロール・テープ剤を投与し、血圧・脈拍推移および高血圧管理率において検討を行った。その知見から、我が国における高血圧治療、高血圧管理率改善に向けて考察する。

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